思考の補助線6つのまとまり
求人票と面接の、読み違い・答え違い

求人票が読めない、面接でずれる ― 就活の読み違い

求人票が読めない/面接でずれる

「求人票を読んでも、判断できません」

「月給30万円(みなし残業45時間含む)」が何を意味するかで、実際の時給が変わります。「平均年収600万円」も、誰を数えた数字かで別物です。

「聞かれたことと違うことを話してしまいます」

「志望動機は」に経緯から話し始めると、聞かれた形で返せていません。内容ではなく、返し方の問題です。

「内定は出たが、決められません」

評価軸を先に決めていないと、2社を並べた瞬間に決められなくなります。選択肢が2つしかない、と思い込んでいることもあります。

なぜ対策本で直らないか

就活の失敗の多くは、情熱でも準備量でもありません。読み違いと、答え違いです。

この順でやります

  1. 問われたことに、まず答える面接で、聞かれたことに答えていない
  2. 書いてある強さのまま受け取る「みなし残業」「原則として」
  3. 誰を数えた数字かを見るその平均年収は、誰を数えた数字か
  4. 先に評価軸を決める内定が出てから、比べる軸を作らない
  5. 選択肢が出そろっているか見る選択肢が出そろっているか
  6. 取り返しがつくかで、重さを変える辞退と承諾は、戻せる重さが違う

使うのは 読む・聞くの1つ、数えるの1つ、伝えるの1つ、決めるの3つ考える・学ぶ には、この目的では触れません。

ここで扱わないもの

ES添削
業界研究
企業ごとの対策
「これで内定は出ますか」

出ません。ES添削も業界研究も企業ごとの対策もしていません。扱うのは、求人票と面接で起きる読み違い・答え違いだけです。

もう少し詳しく

タップすると開きます。

「もっと自己分析を」では変わらない

就活の相談でよく返ってくるのは、「もっと自己分析を」と「もっと企業研究を」の2つです。ですが、志望動機を聞かれて経緯から話し始めてしまうのは、自分のことが分かっていないから起きるのではありません。足りないのは材料ではなく、問われた形に合わせるところです(「問われたことに、まず答える」)。

「企業研究が浅い」も同じです。「月給30万円(みなし残業45時間含む)」の意味を取り違えるのは、その会社を知らないからではなく、書いてあるとおりの強さで受け取れていないだけです(「書いてある強さのまま受け取る」)。この読み違いは会社ごとに起きるものではないので、調べる会社を増やしても、同じところで同じように起きます

転職を考えている人は、順番が変わります

このページの並びは 「問われたことに、まず答える」 から始まりますが、今働いていて転職を考えている人は、「先に評価軸を決める」 と 「選択肢が出そろっているか見る」 を先にやったほうが効きます。転職では「今の会社に残る」が最初から選択肢に入っているのに、実際にはA社とB社の2つだけを並べていることが多くあります。何で選ぶかを先に決めていないと、目の前に出てきた数字が、そのまま基準になります。

中途の求人票に出てくる「年収例 850万円(入社5年目・チーフ職)」は、誰の数字なのか。全員がそうなるのか、その職位に上がった人だけなのか(「誰を数えた数字かを見る」)。転職は元に戻しにくい判断ですが(「取り返しがつくかで、重さを変える」)、今の職場を辞めるべきかどうかは、ここでは扱いません

どのくらい解くと、何が変わるのか

ここを解いても内定は出ませんし、面接の通過率が上がるとも言えません。言えるのは、求人票や設問の読み違いに、その場で名前がつくところまでです。量は多くなく、1つの操作で15問、10分ほど。このページで挙げた6つを一通りやっても、合わせて1時間と少しで終わります。

「間違え方に名前がつくと、次に同じ形を見たときに気づける」というのがこのサービスの土台ですが、本当にそうなっているかは、今測っているところで、判断できるだけのデータがまだ集まっていません。もう1つ、紙の上で「この答えは問いからずれている」と分かることと、緊張している場面で自分の話をその形に直せることは別です。ここで用意できるのは前半だけです。

ここで身につくものは、入社後にも出てきます

ここで扱う操作は就活のために作ったものではなく、42ある操作の中から、求人票と面接に出てくるものを抜き出して並べただけです。「書いてある強さのまま受け取る」で見ている「みなし残業45時間含む」「原則として」は雇用契約書や部屋を借りるときの契約に、「誰を数えた数字かを見る」の「平均年収は誰の数字か」は離職率やアンケートの満足度に、同じ形で出てきます。「問われたことに、まず答える」は入社したあとの報告でそのまま必要になり、若手が「報連相ができていない」と言われるときの中身は、たいていこれです。

ただし、1つ身につけたら全部に効く、という話ではありません。求人票の「みなし残業」に気づけた人が、契約書の「原則として」でも同じように気づけるとは限らず、素材が変わればまた見落とします。同じ名前がついているぶん気づく手がかりが1つ増える、と言えるのはそこまでです。

この順で解いてみる 先に自分の得意と苦手を知る(12〜24問・15分)
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読む・聞く5、考える9、数える6、伝える6、決める6、学ぶ10。あわせて42に分けてあります。
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